地域貢献は、何のため?誰のため?
企業は通常の業務以外に、経営者もしくは社員を地域の様々な団体に所属させ、時間とお金と労力を費やす地域貢献が求められます。完全なボランティアです。イベントだと寄付金だけを提供する場合もあります。どちらも最初は仕事の付き合いで始まる事が多いです。人口減少のため団体は会員不足、イベントは資金不足だからです。
団体に所属するとバッチや名刺や手帳を与えられます。何年かすると1年間任期の役職を与えられ、担当する事業の権限と責任を持ちます。役職を無難に終えると、次の年は上の役職を与えられ、いつかしか団体のトップになっているかもしれません(汗)役職者のなり手不足だからです。
地方の企業はボランティアをする余力が少なくなっています。
私(蛯沢)はボランティア団体に所属し始めて今年で10年目になります。最初はただ自分を変えたいという思いで、わけもわからず某団体に入会しました。これまで多くの時間とお金と労力を費やし、多くの喜怒哀楽を味わってきました。決して楽しいことばかりではありませんでしたが、その経験から得た視点があります。
「(その団体、イベントは)本当に必要ですか?」
「(ボランティアをする側とされる側)どちらも幸せになりますか?」
団体、イベントを会社、商品へ。ボランティアをする側を社員に、される側を顧客へ置き換えてみてください。幸せを感じられないものは、必要とされませんよね。
利他(ボランティア)は美しい。利己(営利)は美しくない・・・わけではありません。
与えられる利己(時間・お金・労力)がなければ利他は行えません。自分が健康でなければボランティアはできません。病気の家族を放っておいてボランティアはできません。会社が経営危機でボランティアはできません。自己犠牲だけでは続かないのです。自分にとっての利他と利己のバランス、優先順位をしっかり自覚することが大切です。生きるうえでの大切さの順番とも言えます。私の優先順位1位は自分の健康、2位は家族、3位は会社(社員)、4位はボランティアですが、みなさまはいかがでしょうか?
最初は仕事の付き合いから始めたボランティアであっても、何のために、誰のためにするのかをその都度自分に問いかけ、自分だけの喜び(目的)を見つけておくことが継続できる要素だと考えています。喜びもなければ続かないのです。
また、ボランティアは決して与えるだけのものではありません。地域貢献→自己成長→地域貢献の良いサイクルが(たぶん)回ります。目的を明確にし、目標を設定して行動を積み重ねれば、社会資本(人との絆)→人的資本(自分の能力)→金融資産(お金)の順で自分に返ってきます。返ってきたものを、また地域に還元する。これが良いサイクルです。ボランティア運営の方針に、どうすれば良いサイクルを回すことができるかを加えて、お互い笑顔になれる持続可能なボランティアが増えて欲しいと願っています。
人口減少。役職のなり手不足。消滅可能性都市、団体、事業。社会に余力がなくなってきた現代は、本当に必要とされるものしか残れませんが、だからこそ弱者も増え、今後さらにボランティアなくして社会は成り立たなくなると感じています。10年間の経験から、ボランティアも会社も商品も「幸せ」がキーワードだという結論に至りました。いま企業でメンタルヘルスが重要視されるのも納得です。お金だけではない心の充実も求められる時代に、ボランティアが私にいま必要な強い信念を与えてくれたと感謝しています。
植松努さんのブログ「ビジネスとボランティア、混ぜるな危険!」
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