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2020年04月29日

新型コロナウイスルの警備への影響②

 2月中旬に新型コロナウイルスの感染者が増え、様々な方面に影響が出始めてから2ヶ月が経ちました。当時は青森県に感染者はおらず、いまごろには沈静化しているものと安易に考えておりました。

 しかし、いま青森県の感染者は26人(4月29日現在)、全国では毎日感染者が増え続け、緊急事態宣言発令、有名人の感染など、いまだに社会へ大きな衝撃を与え続けています。加えて、人の心がコロナ疲れで余裕がなくなっているように感じます。

社員有志で布マスクを作って全社員へ配布

 警備業界では、東京オリンピック延期、全国の春・夏・秋のイベントが軒並み中止、大手建設会社でコロナによる死者発生により工事ストップの波が広がり、青森県でも連休明けに予定されていた工事の一部が延期となりました。さらに、不特定多数が来場する施設が閉鎖され、警備員が必要なくなってしまいました。

 今後予想される影響は、まず精神面です。世界中の人が先の見えない不安のなか、我慢を強いられて生活しています。どこにもぶつけようのないイライラが募り、弱い立場になりがちな警備員に矛先が向く可能性があります。外的な悪影響のなか、警備員自身も見えるもの、見えないものに気を遣い、緊張し続けて勤務しているので、いつか大きな事故を起こすのではと危惧しています。

 業務面では、契約先関係者(警備員を含む)が感染して仕事がストップする可能性が高いです。そのリスクを避けるため、お客様が危険な作業を警備会社へ外部委託し、警備員がたいした装備を与えられずウイルスの最前線に送り込まれる。その結果、警備員が感染してしまい、 会社を一時閉鎖しなければならず、人手不足から警備業務を提供できなくなり、契約不履行で損害賠償を求められる事案が発生するかもしれません。また、ネットで発生している感染者とその家族が情報をさらされ、いわれない誹謗中傷を受ける恐ろしい事案から、警備員の感染を会社や社員自身が隠蔽し、お客様のみならず多くの一般市民へ感染が拡大してしまうことも考えられます。

 対策は、いま出来るウイルス対策を続けること。さらに、出来ないことは出来ないとはっきり主張すること。そして、いま未来では当たり前となる事が起こっていると考え、コロナとうまく共存できるよう警備業が変化することだと考えます。

小分けにした消毒液を全社員へ配布

 影響が長期化、多方面化するなか、【事態が終息するまで無事でいる】ことを最優先に、人事を尽くして天命を待ちましょう。

出来る事は何でも!アマビエのはんこを作成して終息を願います

 人とウイルスとの戦いのなか、一番の影響は人が生きていくうえで本当に必要なものしか残れなくなる事だと捉えています。では、【警備業】は人が生きていくうえで本当に必要なのか? 警備は必要ないと思われて無くなるのも、進化の過程なのかもしれません。アフターコロナ時代でも必要だと思っていただく変化を、私たち警備業界は示さなければ、ウイルスとの戦いに負けて無くなってしまうでしょう。もっと人事を尽くさねば!

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